8.18

今日のことをひたすら日記に書きなぐって、無心で書きなぐって、心の中の血と涙を洗い流すように書きなぐって、でもいくら自分の日記とはいえど他の人も読んでいるであろうこの場に書くのはふさわしくなかった、と思って下書きに保存した。涙は出なかった。ひたすら苦しく抉られる思いだった。

今これを書きながらようやく涙が出てきている。こんなことってあるのかな。こんなこと。わたしは絶対許さないし、そしてずっと祈っています。今まで本当にありがとうね。

8.4

誰かに泣いて縋りたいような一日だった。何も手につかず、何をやってもダメで、ただひたすらあーとかうーとか声にならない声をあげていた。今日は街中のみんなが死んでいて、あるいはわたしが死んでいて、とにかく本当に駄目な一日だった。
心の中の犬が逃げ出したから、心の中の剣が抜けないから、俺はいつまでたってもこうなんだ。夏休みはやく終わってくれ、わたしはわたしをずっと見失っていたい。

7.27

東京から帰ってきたらゆきのさんから手紙が届いていた。封筒が青やピンクや金の絵の具で塗られていて、サマーだ、と思った。中には手紙が二枚、それから東京で会った時の写真がいくつかとCDが入っていた。東京の写真の中には一枚だけ裏返して入っている写真があって、それを見た瞬間ため息がでた。いい写真。
CD大切に聴きます。

7.20-21

東京へは母の運転で行った。13時間も座りっぱなしだとおしりが死ぬ。移動の半分くらいは寝ていたので父の単身赴任先の家に着いてからもあまり眠れず、仕方なしに映画を見た。行定勲監督の『ピンクとグレー』。菅田将暉くんが出ているから、という理由です。評価が二分する映画だなあという印象。わたしは野暮な映画だと思った。原作はNEWSの加藤シゲアキくんらしい。未読。まず、予告の”開始62分後の衝撃”みたいな宣伝文句やめませんか。実際映画を見ていて衝撃を受けたのは事実なんですが、だからこそ予告で衝撃あるよ!って告白しちゃうのはつまんない。そうやって告白しちゃうから62分後からの映画が蛇足に見えてしまう。行定監督の映画は他にパレードを見たことがあるけど、パレードは良かった記憶がある。みんなの秘密のお話。それからナラタージュも行定監督によって映画化されるんですね。ナラタージュに松潤が出るということでジャニーズファンがやたら騒いでいたけど、ナラタージュのことをナタラージュと書いている人を多数見てマジ勘弁と思った。ハガレンも銅の錬金術師じゃなくて鋼の錬金術師だから!!

朝起きたらツイートが微妙に伸びていてそれを確認したあと二度寝したらアカウント乗っ取られる夢見て最悪だった。

東京は雨。

7.19

妹が突然シャボン玉を買ってきて、一緒にやろうと言うので外に出た。次々とシャボン玉が生まれては消えていくようすを写真に撮った。100均のシャボン玉は頭の部分がひよこになっていて、振るとベコベコベコと馬鹿みたいな声で鳴いた。

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家に帰ってきてから母が切ってくれた桃を食べた。切られた桃の表面はつやつやと光っていて、なんだこのエロい果物は…と思う。そういえば昨日ツイキャスをやったとき「生まれ変わるならどの果物?」という質問に桃と答えようかバナナと答えようか迷ったんだった。迷って結局バナナと答えた。いかにも食べられるために生まれてきたようなフォルム。バナナは馬鹿という話になって、ほんとだよな、と笑った。生まれ変わるなら真っ直ぐなバナナがいい。真っ直ぐなバナナはなんか好青年な野球男児っぽいから。

7.18

途中まで書いて投げ出した日記ばかりが下書きに溜まっていく。大学に落ちた日からほぼ毎日のように書いていたブログのアカウントをひとつ消した。読み返したらきっとつらくなってしまうと思ってひとつの日記も読み返さずに消した。
何もない休日は本当に自分の弱さと向き合うことになってしまってただひたすらつらい。大学で死ぬほど忙しい生活をするほうが生きてる感じがしなくて楽しい。買ったまま読んでない本が2冊ある。英語の勉強もしなきゃ。久しぶりにこのブログの日記を読み返したら、2年前の投稿で、自分を投影した小説を書いてその中で自殺がしたいと書いていて笑った。自殺ね、したいね。もちろんここで言う自殺は比喩ですけどね。ほんとに死にたいやつは黙って死にますよ。

ユニクロで下着を買う。なんかもうかわいい下着はいいや、可愛い下着を買おうとする精神性がダサい。わたしに可愛い下着はもう必要ない。黒とネイビーのワイヤレスブラとシームレスショーツ。水着みたいな生地が面白い。

ウォーキングをしました。ダイエットの一環で。眼鏡をかけていくのを忘れて、何も見えなくて、蛍光灯がぼやぼやして見えて、なんか泣いている時の視界みたいだった。ゆっくりと息を吸って、長く息を吐いて、誰もいない夜のランニングロードをスーパーカーときのこ帝国を聴きながら1人でずんずん歩きました。折り返しの道で遠くに花火が見えて、写真を撮ったけどぼやけて写って、それが嬉しかったんですよ。

7.14

結局わたしはただの女なのだなということを確認する。湯船に肩まで使ってひとしきり汗を流し、トリートメントが髪に染み渡るのを待ちながらココナッツオイルでボディマッサージをする。ココナッツオイルを顔全体に塗ってしばらく置いた後洗い流すと、ほどよい油分だけが残り肌がしっとりする。ココナッツオイルがいい匂い。ああ、わたしはこうして女の子から女になっていくんだなぁと思う。もう22歳だもんな。大学の同期には98年生まれなんかもいたりして、自分の妹よりも歳下の子たちと同じ学年なんて、と思うと情けなさを通り越して面白い。わたしにはロシア人の友達もタイ人の友達も中国人の友達もマレーシア人の友達もいる。面白いでしょ。

最近ツイッターで筋トレ流行ってますよね。筋トレというか、ウェルビーイングが流行っているような。自分のお腹が少しずつ引き締まって腹筋が割れてきたのを見るとにんまりしてしまう。誰に見せるわけでもないのにどんどん美しくなっていく。わたしはわたしのためだけに綺麗になってもいいんだ。誰の為でもない。

今ならきっとあのメモ帳を捨てられる。