イン東京

7月2日のこと。約1年ぶりにゆれるさんと。手紙が書きたくて前日にLOFTや伊東屋を見て回ったけどぜんぜんいい便箋に出会えず、どうしようと思っていたところで偶然立ち寄った下北沢のポストカード屋にいわさきちひろの便箋があったのでそれを買った。書き出しの文字が気に食わなかったり手紙の裏表を間違えたりで5回ほど書き直した。
ゆれるさんとは銀座で待ち合わせ。銀座というと、毛皮を羽織り香水を匂わせた高級な犬のようなおば様方がいるイメージでなかなか足を運べずにいたけど、そんなことはなかった。チワワやダックスフンドや柴犬もたくさんいた。わたしはさしずめブルドッグと言ったところかな。鼻が低いからよく妹からブルドッグと言われる。
千疋屋に入ろうと思ったら11時からとのことで、別のビルの中のカフェへ。いろいろな話をした。ゆれるさんがパンを頬張る姿がとても可愛かった。
メゾンエルメスのビルで奥村雄樹による高橋尚愛展示を見る。同じアメリカを描いてもぜんぜん違うんだなということが面白かった。エルメスのビルのウィンドウは正方形のガラスが敷き詰められた形状になっていて、そのガラス窓から透けて入る陽光もデザインのひとつになっているんだということを教えてもらった。
エルメスを出てすぐ隣にあるソニービルにも立ち寄った。最新の技術を駆使した卓上プロジェクターなどを見せてもらい感動。いつかほとんどの仕事をロボットが行う時代が来るんだろうな〜という話をした。それから、ソニービルにずっと前から欲しいと思っていたHirayama Masanaoさんのステッカーが置いてあり、もうそれは素直な流れで購入した。かわいい。ステッカーと一緒に福岡伸一の『生物の無生物のあいだ』という本も購入。蒼井優大絶賛!と帯に書いてある。
最後に銀座PLAZAへ。観光客を意識した日本風デザインの雑貨がたくさんあって、しかし客層は日本人が多かった。こういうところで雑貨を揃えられるようになりたいという田舎者の変な野望みたいなものが少し燃えた。屋上のテラスから銀座の街を見下ろした。人の歩く速度や車の走る速度などが遅い。

ゆれるさんの写真をたくさん撮ったしわたしもたくさん撮ってもらった。写真を撮られるのは苦手だと思っていたけれど、ゆれるさんが撮ってくれた写真を見たときに、なかなかいい表情じゃんわたし、と思った。