8.4

誰かに泣いて縋りたいような一日だった。何も手につかず、何をやってもダメで、ただひたすらあーとかうーとか声にならない声をあげていた。今日は街中のみんなが死んでいて、あるいはわたしが死んでいて、とにかく本当に駄目な一日だった。
心の中の犬が逃げ出したから、心の中の剣が抜けないから、俺はいつまでたってもこうなんだ。夏休みはやく終わってくれ、わたしはわたしをずっと見失っていたい。