春の呪い

わからない。何がわからないのかもわからないという情けない状態でひどく混乱している。どうしたらいいのかわからない。答えを探そうと昔の日記を掘り返して読んだらなおさら混乱して頭が真っ白になりそうだった。
とりあえずわかるのはさっき飲んだトマトジュースが不味くなっていたこと。ひとくち飲んでうぇっと思い残りは全部捨てた。血みたいに真っ赤でどろどろしていた。
時間がない、てきぱきと身体を動かさなきゃいけないのに春から秋にかけて身体はどんどん重くなる。物理的な重さの変化じゃなくて精神的なもの。精神的なものなんて全部自分が要因になっていることにはとうの昔に気づいている。気づいてるのに直らないから困った。困ったじゃねえよ。一喝する声が頭の中から聞こえる。朝の冷たい空気をめいっぱいに吸いたい。肺が膨らんで少し苦しくなるような呼吸をもう長いことしていないことに気づく。父が勉強ばかりしていないでたまには散歩するといいよと言った。明日から朝4時ぐらいの道を散歩しようかなと思う。もっともっと動的でありたい。動くことをやめたら、考えることをやめたら、そのときは死ぬしかない。常々死にたいと思うけどまだ死ねない。やり残していることがたくさんある。
だから今日も生きる。生きてやる。